借金生活から抜け出すために全部で借金はいくらあるのか調べよう~債務状況の把握

債務整理

知らず知らずのうちに借金が膨れてしまうなんてことは、何がキッカケになるかは人それぞれかもしれません。でも、気が付くと利息の支払いだけで汲々とする生活になってしまう・・・借金生活に苦しむ人の状況は共通しているように思います。

「自分はそうはならない」

「多重債務なんて愚かな人が陥るもの」

・・・誰もが皆、そう考えています。

誰だって借金生活に陥る、なんて、考えるわけがありません。

でも、債務整理や自己破産に陥る人は後を絶たないのも事実なんですね。

 

さて、前置きはこのくらいとして・・・。

 

実際に「借金生活に陥って、返済に苦しむ」状態になったとしたら、債務整理の手続きを考える前にすべきことって何でしょうか?

 

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あるいは書類作成をしてもらう司法書士を探す?

 

どちらも大事なことですが、この記事をお読みの方で債務超過をお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずは「借金の状況(=債務状況)」を確認しましょう。

 

これが債務整理の第一歩です。

・・・というわけで本稿では「債務状況(=債務総額)の把握」についてご紹介します。

債務状況把握(その1)~借入先の把握(どこから借入しているのか?)~

あなたの借入先はどこでしょう?

銀行?クレジット会社?消費者金融?

はたまた、友人・知人?

親兄弟や親戚もあるかもしれませんね。

債務整理の第一歩である債務状況の把握では、まず手始めに「借金の借入先」を把握しましょう。

Yahoo!の知恵袋などで債務整理の質問が多数ありますが、よくよく読んでみると「借入先が不明確」なんてことが、往々にして見受けられます。

「昔の借金について記録がない」とか記憶が曖昧で思い出せないこともあるとは思いますが、まずはできる限り思い出してみましょう。

債務状況把握(その2)~借入額の確認(各債務はいくらなのか?)~

借入先を全部洗い出すことができたなら、次に確認すべきことは、各々の借金(借入額)です。
カード会社のA社から〇〇万円、B銀行から△△万円・・・という具合に確認していけば、最後には債務総額(借金の合計額)が明らかになります。

実はこの債務総額が、この後で検討する、債務整理(どうやって借金を整理するか)のいろいろな方法を決めていくときに重要な要素となります。

借金について思い出すのも嫌かもしれませんが、頑張りましょう。(管理人も経験がありますので気持ちは良く分かります)

債務状況の把握(その3)~返済方法の確認(一括払い?分割払い?)~

借入先と各借入額(そして借入総額)が整理できたら、次は各借入先への返済方法の確認を行います。

「一括払い」「分割払い」「リボルビング」・・・。返済方法もまた異なります。

ここで確認すべきは返済方法と毎月の返済額です。月次で返済する金額合計を改めて確認してみます。

債務状況の把握(その4)~利率の確認(何%で借りたっけ?)~

2007年(平成19年)より前から利用していた金融業者がある場合、「利息上限法」の上限利息よりも高い利率で利息を支払っていた可能性があります。

これが「過払い金」です。

過払い金」が発生している場合、正しい金利で計算しなおしてみると、現在の借金が減ったり、場合によっては「借金そのもの」がなくなる可能性もあります1)過払い金の合計が債務額とその利子の合計を上回るケースです。さらには、借入先に過払い金の返還請求を行うことで返還してもらえるケースもあります。2)これが、いわゆる「過払い金請求交渉」です。
過払い金」の有無は債務整理を行う上で重要な要素となりますから、各借入金の利率を調べること3)借入時の利率がグレーゾーン金利に該当するか否かの確認を行うことを指します。のは、とても重要です。

債務状況の把握(その5)~滞納している先の有無~

全債権者(借入先)を洗い出したら、その中に現在、返済を滞納している先があるかどうかを確認します。

もし滞納していた場合は、借金に加えて「遅延損害金」4)定められた期日までに支払わなかった場合、相手方に対し損害賠償として支払わなければならない金額のことです。遅延損害金の利率は利息制限法によって10万円未満の場合は29.2%、10万円以上100万円未満の場合は26.28%、100万円以上の場合は21.9%と制限されています。を支払う必要がありますので、債務総額も変わってきてしまいます。

一方、5年もしくは10年以上延滞していると「消滅時効5)債権者が債務者に対して法律で定められた一定期間(5年ないし10年間)、請求をせずに経過した場合に、債権者の法的権利を消滅させる制度を「消滅時効」といいます。の援用」を行って債務を消滅させることができるかもしれません。

ですので滞納の有無についても、しっかりと確認する必要があります。

債務状況の把握(その6)~担保と保証人の有無~

借金する場合には不動産や自動車の所有権を担保にするケースがあります。

特に自動車ローンなどでは「ローン監査まではローン会社に自動車の所有権が残る」契約になっていることが多いです。

もう一つ、借り入れた場合、「保証人」をつける場合もあります。

借金を返せない場合、当然のことながら、保証人に支払い義務が発生します。

その結果として、借金の残額について支払請求を受けることになります。

このように借金を返済できない場合は保証人に迷惑を掛けることになりますから、こちらも契約書で確認する必要があります。

債務状況の把握(その7)~毎月の返済可能額はどれくらい?~

債務整理を行う際の重要な考慮点の一つに「収入からどれくらいの金額が無理なく返済に充当できるか」というものがあります。

その返済可能金額によって、債務整理の方法も変わってきますから生活費の見直し等を行って「無理なく返済できる((借金生活を終了させ人生を再出発するためには、この点がとても重要になります))」金額を検討します。

債務整理のうち、「自己破産」を除く「任意整理」や「個人再生」では返済期間を原則として「3年間(ケースによっては5年間もありますが、ほとんど見当たりません)」としています。

目安としては、債務額を36回(=3年間)で割った金額が債務整理で返済していく毎月の金額となります。

例えば債務額が200万円だったとすると、

200万円 ÷ 36回 ≒ 5万5555円

となります。

つまり、今の収支状況から判断して、上で書いた金額、5万5555円を36回(=3年間)支払いし続けることが可能かどうかを、見極めることになるわけです。

せっかく「任意整理」や「個人再生」を使って借金返済について債権者と合意を得たとしても、継続的に支払っていけなければ、合意も水泡に帰してしまう、ということです。

債務状況の把握(その8)~保有資産は何があるか?(不動産、預貯金等)~

毎月の給料以外に自己名義の資産があれば、これらを使って返済することも検討しなければいけなくなります。もし自己破産を選択せざるを得ない状況である場合には、これらの資産を清算(換金)することになります。6)自己破産は借金を「チャラにする」(=ゼロにする)わけですから、換金できる資産を「資産目録」に整理して裁判所へ提出する必要があります。

以上の8点について確認して表などにまとめておくことが必要になります。

そして、これらを以下のような表形式(「債務総額チェック表」)にまとめてみましょう。

【債務総額チェック表】

・・・以上が「債務状況の把握」となります。

 

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References   [ + ]

1. 過払い金の合計が債務額とその利子の合計を上回るケースです
2. これが、いわゆる「過払い金請求交渉」です。
3. 借入時の利率がグレーゾーン金利に該当するか否かの確認を行うことを指します。
4. 定められた期日までに支払わなかった場合、相手方に対し損害賠償として支払わなければならない金額のことです。遅延損害金の利率は利息制限法によって10万円未満の場合は29.2%、10万円以上100万円未満の場合は26.28%、100万円以上の場合は21.9%と制限されています。
5. 債権者が債務者に対して法律で定められた一定期間(5年ないし10年間)、請求をせずに経過した場合に、債権者の法的権利を消滅させる制度を「消滅時効」といいます。
6. 自己破産は借金を「チャラにする」(=ゼロにする)わけですから、換金できる資産を「資産目録」に整理して裁判所へ提出する必要があります。
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