任意整理とは

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 お金の苦労は人それぞれで債務額も千差万別ですよね。

ある人は50万円を工面できずに深刻に明日をどう迎えようと悩むこともありますし、企業のオーナー社長は数億円~数十、数百億円の工面に奔走します。


債務額に関係なく共通して言えるのは金の工面の苦労は同質というわけです。

 

「任意整理」とはどんな手続きか

 「任意整理」とは、司法書士や弁護士が債権者と返済の方法や返済の額について交渉をして、支払いが可能になるような(今よりもよい)条件での合意を成立させる手続きです。 役所や裁判所などの公的機関を通さずに、毎月のカードの支払いなどの返済金額を減らしていく債務整理の方法を指します。    

裁判所への申立の必要はなく、自分一人でも行うことができます。これは他の債務整理が裁判所を介する法的措置であるのに対して、任意整理は債権者と債務者との「私的交渉」という位置づけなります。

また、手続費用がも少ない安価な方法でもあります。

 すべての債務整理の手続きの中で、最もよく利用されるのが、この任意整理の手続きです。
ポイントとしては、やはり「裁判所が関与しないこと」でしょうか。

 また、高金利(利息制限法の上限金利を超える金利)の消費者金融等と取引がある場合には、利息制限法による引き直し計算を行い、過去に払い過ぎている利息を元本に充当して借金額を減らします。

 そして、利息制限法引き直し計算による減額後、将来の利息はカットして分割払いをするという交渉や、過払い金や親族の援助などで一括返済するので借金額を減額して欲しいというような交渉をしていきます。

 将来利息のカットについては、ほとんどのケースで可能ですが、一括返済による減額は、必ずできるわけではありません。そして交渉の結果、「分割和解(一般的には債務総額を36回払い(3年間)、または60回払い(5年間)で分割を組むことが多いです)」を組む手続きとなります。。

 

 しかしながら、現実には債権者との直接交渉になりますので、素人が独力で行うにはハードルが高いかもしれません。何と言っても、銀行や貸金業者を相手に交渉するわけです。相手は海千山千のプロですし、借りた本人が「任意整理したい」と債権者に告げても、相手にされないケースがほとんどでしょう。実際には弁護士・司法書士などの専門家を通したほうがムダな手間や労力を省くことになります。

実のところ債務整理を生業とする弁護士事務所への問合せの中で圧倒的に多いもの任意整理と言われていま

任意整理今後の利息カットする払いすぎた利息から引き直し算出をするという特色がありますのでできる限り早く、弁護士事務所へ依頼した方が、借金の負担軽減大きいと言えます

 

交渉のポイント

任意整理のポイントは以下の通りでした。

  1. 裁判所を通さないで私的に債権者と交渉すること
  2. 減額等の交渉の結果「分割和解(36回払い(3年間)、または60回払い(5年間))」を組む手続きであること。


「なるほど。じゃあ、今日から〇〇会社と××会社に電話して借金を減らしてもらうように頼んでみよう!」となりますが、残念ながら、そんなに簡単に交渉がうまくいくほど、世の中は甘くありません。


自分で交渉しても、元々債権者である消費者金融などは普段から交渉に慣れている、海千山千のプロですから、知識・経験で圧倒的に不利ですし、最悪の場合、うまく言いくるめられてしまう場合もあります。


ただし、「任意整理」は私的な交渉ですので、法律で詳細なルールが定められているわけではありません。結局のところ、債権者が納得して、整理案に同意(合意)してもらえることが大事です。


その点において、自己破産や個人再生などの債務整理が公的機関(裁判所)を通じて行うのと比較して自由度が高く、手続自体は簡素なものであると言えます。


では、我々素人と異なり、法律の専門家(弁護士や司法書士)はどのようにして債権者である、金融業者や街金と交渉しているのでしょうか?


その交渉のポイントは以下の二つです。

借金の元金を減らす

 まとまった頭金を用意できる場であるなら、「頭金として一定額を支払うから借金の元金を減らして欲しい」という交渉ができます。

 また、お金を借りている人の経済事情が苦しくて(例えば、長期にわたって収入が限定されている場合など)、借金の全額を将来にわたっても返すことが難しい場合は、その事情を説明することで元金を減額してもらうように交渉することもできます。


債権者側もお金を貸している人に自己破産されて、貸したお金が戻ってこないより、少しでも回収したほうが良いですから、多少は借金の残高を減額しても良い、と交渉に応じてくれることもあります。

 しかし、借金の元金を減額するということはお金を貸している側からすると、利息が貰えないばかりか貸したお金そのものが返ってこないということですから、完全な赤字となります。
その辺りを考えると、現実的には、この交渉はまず応じてくれない状況です。

利息をなくす

「元金を減らすことが難しいこと」は分かりました。

では、どうすれば良いでしょう?

多くの債権者が応じてくれるのが「利息をなくす(利息カット)」の交渉です。
当然のことながら、金融会社や消費者金融は貸したお金に利息を取ることで利益を上げていますよね?お金を借りた側は借りたお金に利息を付けて返さなければいけません。


ですから、借りたお金だけ返しても借金はなくならないわけです。つまり、一括返済をしない限りは返済している間(お金を融通できなくて延滞している間も含めて)、借金は膨らみ続けるわけです。

そこで、債権者に利息(返済が止まった日から和解が成立するまでの利息と和解成立から完済までの利息)をカットしてもらい、今後支払うお金は全て元金返済に充ててもらうように交渉することになります。この交渉がうまくいけば支払総額を大きくへらすことができます。


例えば100万円(利息15%)の借金がある場合は月に3万円を返済すると完済までに3年半程度かかります。支払総額は130万円くらいになってしまいます。利息はバカになりません。

取引が古い時の場合

 もう一つ交渉のポイントとして取引が古いときの利息制限法に基づく引き直しがあります。
こちらは「過払い金」のお話を参考にしてください。
ところが上記のポイントで交渉したとしてもう一つ大事な点があります。それは返済期間です。

返済期間

 「月々の返済額を少しでも減らせないかな?」と考えている方々も多いことでしょう。

そこで返済を長期の分割払いにすることで月々の返済額を減らしてもらうよう交渉するのです。

例えば100万円を返済するのに月の返済額は以下の通りです。

  • 1年12回の場合は月8万3333円
  • 3年36回の場合は月2万7777円
  • 5年60回の場合は月1万6666円


無理のない返済計画を立てるようにして完済を目指しましょう。


以上が「任意整理における交渉のポイント」でした。
ポイントは以下の4点です。


①借金の残高を減らすこと
②利息をカットすること
③利息制限法に基づく計算をすること
④無理のない返済期間にすること


交渉のポイントはお分かりいただけたと思いますが、交渉相手は百戦錬磨のプロですから交渉は難航も予想されますので、専門家に相談することも大事です。
繰り返しになりますが「任意整理」は私的な交渉ですから、自分で交渉することも可能ですが弁護士や司法書士に依頼も視野に入れてみてください。

 

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