任意整理後にスマホや携帯電話の購入はできるのか?

任意整理

裁判所を介さずに債権者である貸金業者などと「将来利息」や「延滞損害金」などの免除を求めて交渉する、「任意整理」は債務整理の中で最も利用されている方法です。

任意整理に関係する情報は数多くの人が目の当たりにするようになり、将来利息を0円にしてもらったり、返済期間を交渉して月々の負担額を減額してもらったりというメリットは以前より知られるようになりました。

さて、任意整理に関係して懸念されることの一つとして、「スマートフォン(スマホ)・携帯電話の所有」の問題があります。

スマホや携帯電話は仕事などでも使いますし、既に日常生活に欠かせないものとなっていますよね。任意整理で借金生活から脱却できるのは良いのですが、任意整理後にスマホや携帯電話を購入できるのでしょうか?

結論から言うと任意整理後に、スマートフォン(スマホ)や携帯電話を新規で購入したい場合は、一括払いであれば可能です。使用していたスマートフォンや携帯電話を所有し続けられるかどうかは、行った債務整理の種類や状況によっても変わってきます。

・・・というわけで今回は「任意整理後のスマホ・携帯の所有」についてご紹介します。

1.任意整理とは?

 

「任意幣理」とは、債権者と将来利息のカットや長期分割弁済などの返済の方法や返済の額について交渉をして、支払いが可能になるような(今よりも良い)条件での合意を成立させる手続きです。

すべての債務整理の手続きの中で、最もよく利用されるのが、この任意整理の手続きですが、裁判所への申立の必要はなく、自分一人でも行うことができます。

これは他の信務整理が裁判所を介する法的措置1)これを「任意整理」に対して「法的整理」といいますで あるのに対して、任意整理は債権者と債務者との「私的交渉」という位置づけなります。また、裁判所は関与しませんので、自己破産や個人再生の場合のように、裁判所に提出する書類を用意する必要はありません。

 「利息制限法」の上限利率を超える利息の契約がある場合には、利息制限法による引き直し計算を行い、過去に払い過ぎている利息を元本に充当して債務を減らします。2)任意整理の手続きの中で、利息制限法による引き直し計算を行った結果、「過払い金」が発生していることがあります。大体、2007年以前に開始した取引が対象になります。この場合、過払い金返還詰求を行います

そして、将来の利息はカットして長期分割払いをするという交渉や、一括返済するので債務を減額して欲しいというような交渉をしていきます。

なお、「任意整理は私的交渉ですので、自分一人で行うことができる」と書きましたが、債権者相手の交渉については、素人にはハードルが高く、専門家(弁護士や司法書士)に依頼するほうが良いでしょう。

2.任意整理をすると携帯やスマホの新規購入はできないの?

 

実は任意整理後であっても、スマートフォンや携帯電話の新規購入は可能です。ただし、支払い方法に注意が必要になりますので、よく把握しておきましょう。

任意整理後も携帯やスマホの購入は可能

 

任意整理をしてからスマートフォンや携帯電話の購入を希望される方も多いでしょう。今や携帯電話やスマホは必須の時代。もし持てないということになれば、生活や仕事に支障が出てくる方も多いと思います。では、どのような方法なら購入が可能なのでしょうか。  その前に、キャリア(携帯電話会社)の支払方法を把握しておきましょう。

携帯電話キャリアの支払方法とその影響

 

ドコモやau、ソフトバンクなどの携帯電話キャリアでは、携帯やスマホの新規購入・機種変更をする場合、一般的に2年契約による分割支払いプランが組まれています。分割支払いを前提とするということは、「ローンの審査」があるということで、基本的に「信用情報機関」が関与する」ことになってきます。

つまり携帯やスマホを分割払いで購入する際には、ローンを組むのと同じ審査を受ける必要があります。そのため、信用情報機関への照会が必要ですが、任意整理後、5~7年は事故情報として登録されているので、割賦契約が認められない可能性が高くなります。

 

3.任意整理後に携帯・スマホを購入するなら一括払い!

 

スマートフォンや携帯電話は、分割払いで購入するのが一般的ですが、それができない場合にはどうすればいいのでしょうか。

一括払いならOK!!

 

任意整理をした事実が信用情報機関に記載されている5~7年は、審査に通らないため、分割払いでスマートフォンや携帯電話を購入することができません。しかし、任意整理後であっても審査の必要のない一括支払いであれば購入が可能です。3)任意整理を含め債務整理を行った後は、基本的に「現金決済」になります。不必要な支払いを行わないため、と言う意味で「生活再建」を考えて「現金決済」に慣れるのも大事なことです

分割払いの審査が通る可能性は?

 

携帯電話キャリアは、顧客獲得のために熾烈な競争を繰り広げています。それを利用して何とか分割払いの審査が通らないかと考える方もいるかもしれません。結論から言うとかなり厳しいと思っていた方が良いでしょう。4)顧客獲得とはいえ、債務整理を行った人を取り込むことまではしない、ということです

 

4.任意整理を行うと携帯やスマホの契約を解約されてしまうって本当?

 

任意整理を検討中、あるいは現在、任意整理中で、整理後にスマートフォンや携帯電話の契約を解除されてしまうのではないかとご心配な方もいるのではないでしょうか。実際のところはどうでしょうか?

実はスマホの解約は債務整理の種類に準じます。債務整理には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4種類があります。どの債務整理を行うかによって、スマートフォンや携帯電話を解約されるかどうかが変わってきます。

ここでは任意整理について見ますと、「任意整理」(あるいは「特定調停」)によって債務整理を行う場合には、借金の整理をする債権者を選ぶことが可能です。そのため、債務整理の手続きからスマートフォンや携帯電話の債務を外してしまえば、所有している携帯やスマホをそのまま継続して利用することができます。

5.任意整理後のスマホ・携帯電話利用は弁護士や司法書士に相談を

 

任意整理を行った後、スマートフォンや携帯電話を持てなくなると生活に支障が生じてしまいます。任意整理中あるいは検討中で、今後のスマートフォンや携帯電話の使用に不安をお持ちの方は、弁護士や司法書士などの専門家に相談してみましょう。

・・・以上が「任意整理後のスマホや携帯の所有について」のご紹介でした。

基本的に任意整理を行うと、借金返済の条件がより良い条件になりますが、任意整理後、5~7年間は「ブラックリストに載る」状態ですので、新規に購入する場合は「一括支払い」が原則となります。この記事が借金生活でお悩みの方々にご参考となれば幸いです。

 

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References   [ + ]

1. これを「任意整理」に対して「法的整理」といいます
2. 任意整理の手続きの中で、利息制限法による引き直し計算を行った結果、「過払い金」が発生していることがあります。大体、2007年以前に開始した取引が対象になります。この場合、過払い金返還詰求を行います
3. 任意整理を含め債務整理を行った後は、基本的に「現金決済」になります。不必要な支払いを行わないため、と言う意味で「生活再建」を考えて「現金決済」に慣れるのも大事なことです
4. 顧客獲得とはいえ、債務整理を行った人を取り込むことまではしない、ということです
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