2018年11月20日
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(2)任意整理における交渉のポイント

【任意整理における交渉のポイント】

 

「(1)任意整理~はじめにでは、任意整理について概略を書いてみました。ポイントは以下の通りでした。

 ①裁判所を通さないで私的に債権者と交渉すること

 ②減額等の交渉の結果「分割和解(36回払い(3年間)、または

   60回払い(5年間))」を組む手続き

 

「なるほど。じゃあ、今日から〇〇会社と××会社に電話して借金を減らしてもらうように頼んでみよう!」となりますが、残念ながら、そんなに簡単に交渉がうまくいくほど、世の中は甘くありません。

 

自分で交渉しても、元々債権者である消費者金融などは普段から交渉に慣れている、海千山千のプロですから、知識・経験で圧倒的に不利ですし、最悪の場合、うまく言いくるめられてしまう場合もあります。

ただし、「任意整理」は私的な交渉ですので、法律で詳細なルールが定められているわけではありません。結局のところ、債権者が納得して、整理案に同意(合意)してもらえることが大事です。

 その点において、自己破産や個人再生などの債務整理が公的機関(裁判所)を通じて行うのと比較して自由度が高く、手続自体は簡素なものであると言えます。

 

では、我々素人と異なり、法律の専門家(弁護士や司法書士)はどのようにして債権者である、金融業者や街金と交渉しているのでしょうか?

 

その交渉のポイントは以下の二つです。

 

①借金の元金を減らす

  • まとまった頭金を用意できる場であるなら、「頭金として一定額を支払うから借金の元金を減らして欲しい」という交渉ができます。
  • また、お金を借りている人の経済事情が苦しくて(例えば、長期にわたって収入が限定されている場合など)、借金の全額を将来にわたっても返すことが難しい場合は、その事情を説明することで元金を減額してもらうように交渉することもできます。
  • 債権者側もお金を貸している人に自己破産されて、貸したお金が戻ってこないより、少しでも回収したほうが良いですから、多少は借金の残高を減額しても良い、と交渉に応じてくれることもあります。
  • しかし、借金の元金を減額するということはお金を貸している側からすると、利息が貰えないばかりか貸したお金そのものが返ってこないということですから、完全な赤字となります。
  • その辺りを考えると、現実的には、この交渉はまず応じてくれない状況です。

②利息をなくす

  ①の元金を減らすことが難しいことは分かりました。
  では、どうすれば良いでしょう?

  • 多くの債権者が応じてくれるのが「利息をなくす(利息カット)」の交渉です。
  • 当然のことながら、金融会社や消費者金融は貸したお金に利息を取ることで利益を上げていますよね?お金を借りた側は借りたお金に利息を付けて返さなければいけません。
  • ですから、借りたお金だけ返しても借金はなくならないわけです。つまり、一括返済をしない限りは返済している間(お金を融通できなくて延滞している間も含めて)、借金は膨らみ続けるわけです。
  • そこで、債権者に利息(返済が止まった日から和解が成立するまでの利息と和解成立から完済までの利息)をカットしてもらい、今後支払うお金は全て元金返済に充ててもらうように交渉することになります。この交渉がうまくいけば支払総額を大きくへらすことができます。

 

  例えば100万円(利息15%)の借金がある場合は月に3万円

 を返済すると完済までに3年半程度かかります。支払総額は

 130万円くらいになってしまいます。利息はバカになりません。

③取引が古い時の場合

  もう一つ交渉のポイントとして取引が古いときの利息制限法

 に基づく引き直しがあります。

 こちらは「過払い金」のお話を参考にしてください。

 

ところが上記のポイントで交渉したとしてもう一つ大事な点があります。それは返済期間です。

 

④返済期間

  「月々の返済額を少しでも減らせないかな?」と考えている

 方々も多いことでしょう。

 そこで返済を長期の分割払いにすることで月々の返済額を減ら

 してもらうよう交渉するのです。

 例えば100万円を返済するのに月の返済額は以下の通りです。

  ・1年12回の場合は月8万3333円
  ・3年36回の場合は月2万7777円
  ・5年60回の場合は月1万6666円

 

無理のない返済計画を立てるようにして完済を目指しましょう。

 

以上が「任意整理における交渉のポイント」でした。

(参考・出典:「自己破産と借金整理を考えたら読む本」(ベリーベスト法律事務所))

ポイントは以下の4点です。

①借金の残高を減らすこと
②利息をカットすること
③利息制限法に基づく計算をすること

④無理のない返済期間にすること

 

交渉のポイントはお分かりいただけたと思いますが、交渉相手は百戦錬磨のプロですから交渉は難航も予想されますので、専門家に相談することも大事です。

繰り返しになりますが「任意整理」は私的な交渉ですから、自分で交渉することも可能ですが弁護士や司法書士に依頼も視野に入れてみてください。

 

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(参考・出典:「自己破産と借金整理を考えたら読む本「ベリーベスト法律事務所」)