2018年12月14日
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(4)個人再生~メリット

【メリット】

個人再生手続の具体的な流れに続いて、メリットについて自己破産と比較する形で、もう少し詳しく考えてみましょう。

 

メリットしては以下が挙げられます。

 

①資格制限がなし

②債務の原因が影響しない

③持ち家を手放さなくても良いケースもあり

④自家用車も手放さなくても良いケースもあり

では、それぞれ見ていきましょう。

 

①資格制限がなし

 自己破産では手続きに入ると免責(借金を返済しなくても良い状態)が認可されるまでの期間に就くことができない職業があります。以下がそうです。

 

  ・弁護士

  ・司法書士

  ・古物商

  ・宅地建物取引主任者

  ・警備員

  ・保険外交員 等

 

 しかし、個人再生ではこのような制限はなく、職業を問わずに手続きを利用できます。

 

②債務の原因が影響しない

 自己破産では借入の原因がギャンブルだったり、例えばクレジットカードで新幹線のチケットを大量購入して現金化したなどの事情がある場合は免責されないケースがあります。しかし個人再生では債務(=借金)の原因が手続きの利用可否に影響をあたえることはありません。

 

③持ち家を手放さなくても良いケースもあり

  • 持ち家の住宅ローンが残っている場合は、普通はその持ち家に「抵当権」が付いていますよね。
  • 住宅ローンを完済していなくてローンが残っている状態で自己破産の手続きを行うと、銀行などの住宅ローンの債権者は抵当権を実行して、持ち家を売却したお金でローンの回収を行います。
    つまり持ち家を手放さなければいけなくなります。
  • しかし、個人再生手続きの場合は「「住宅ローンだけは減額せずに支払いを継続し、他の借金は減額する」とおうことが可能です。
    この手続きについては民事再生法における「住宅資金貸付債権に関する特則」というものに定めがあり、住宅ローンを支払い続けるタイプの個人再生手続きを「住宅資金特別条項を定める個人再生手続」と呼ぶようです。
  • ただ、この特別条項を利用する場合には住宅ローンを個人再生手続き開始以前と変わりなく支払い続けなければいけないうえに、その他の債権者に対しても再生計画案に従った返済額を支払わなければいけません。
  • こうなると、松木の返済額について余裕をもって支払うことができる人でなければ、利用できないわけですね。
    また(これも重要なことですが)、住宅ローンを延滞している場合には、再生計画が確定するまでに、延滞金を全て支払って遅延のない状態にしなければなりませんので、もし延滞額が高額であると難しいことになります。

 

  実際の返済額をシミュレーションしてみると・・・。

   〇住宅ローンの残高:3000万円

    (ローン残額が家の価値を上回っている場合です)

   〇住宅ローンの返済月額:10万円

   〇他の借金総額:700万円

   〇他の借金の返済月額:12万円

   〇返済月額の合計:22万円

   〇無理なく返済できる金額:15万円
     ⇒ 15万円-22万円=-7万円(毎月7万円の不足)

 

  ここで小規模個人再生手続き後を見ると。

   〇住宅ローンの残高:3000万円

    (ローン残額が家の価値を上回っている場合です)

   〇住宅ローンの返済月額:10万円

   〇他の借金総額:140万円(700万円の5分の1)

   〇他の借金の返済月額:3.9万円

   〇返済月額の合計:13.9万円

 

借金が減額されますので、返済月額が13.9万円(8万円程度が減る計算)となり、無理なく返済することが可能になります。

 

④自家用車も手放さなくても良いケースもあり

  • 自己破産では「価値のある(=換金できる)資産は、お金に換えて借金の返済に充ててからでないと借金をゼロにできない」ことになっています。
    自分名義の財産を保有することが許されるのは、例えば自動車であれば価値が20万円超であれば処分(換金)しなければなりません。
  • これに対し、個人再生では自分名義の自動車の価値は「清算価値」とされますが、その自動車の価値だけ個人再生手続きで返済していけば手放さなくとも良いとされています。
  • 例として1000万円の借金があり、100万円の価値のある自動車を保有していたとします。
    自己破産した場合、100万円(自動車を売却してつくったお金)を債権者全員に分配し、残った900万円は免責されます。(他の財産はないとします)
  • 個人再生では1000万円が200万円に減額(5分の1まで減額)されて、これを36回で支払うことができれば、車を手放す必要はないことになります。(月額5万6000円程度の支払い)
  • ただし、個人再生手続きでは「清算価値保障原則」がありますから、「車を手元に残したまま、自己破産と同額の免責を受けること」は認められません。
    しかしながら、どうしても手放したくない愛車であれば、自己破産より免責額が減っても、個人再生手続きを選択するのもありかもしれません。
  • なお、ローン支払い中の自動車については車そのものが担保になっており、車検証の名義人がローン保証会社であれば、上述の方法は取れません。(所有権留保特約によるものです)
  • この辺りは弁護士と相談するべきでしょう。

 

さて、個人再生のメリットは以上のようになります。

まとめると、

①資格制限がなし(=職業上自己破産できない人も利用できる)

②債務の原因が影響しない(=ギャンブル等の借金でも利用可)

持ち家を手放さなくても良いケースもあり

④自家用車も手放さなくても良いケースもあり        です。

 

 

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(参考・出典:「自己破産と借金整理を考えたら読む本」(ベリーベスト法律事務所))